vol.8 トオイ→しょ
アッパー或いはアゲアゲ



<トオイの選曲>
1. Two Vibrations / Original Love 『風の歌を聴け』(1994)
2. In 'n Out /Joe Henderson 『In 'n Out』(1964)
3. If / Trio Beyond  『Saudades』(2006)
4. London Blues / Brad Mehldau  『Back At The Vanguard - The Art Of The Trio Vol.4』(1999)
5. Gloria's Step / Bill Evans 『Live In Tokyo』(1973)
6. Tie Up / 峰厚介クインテット  『Balancez』(1997)
7. Duet Suite / Chick Corea & Gary Burton  『Duet』(1979)
8. Ponta De Areia ~ Fe Cega, Faca Amolada ~ Maria Maria / Elis Regina  『Montreux Jazz Festival』(1979)
9. サンデイ / 曽我部恵一 『Strawberry』(2004)

遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
こうしてみると、自分の成分表をみている気分になります。いや、それは毎回のことなのですが、このテーマだと、それが顕著にあらわれた気がします。
どうやって感動するのか、どんなものがかっこいいと思っているのか、という点と直結しているのかもしれません、アゲアゲということばが。と思いましたが、結局、アゲアゲというテーマがあっても、好きなものが浮上してきたということだったので、まあ、素直なものですね。

2008.10.25.
トオイダイスケ


<しょの感想>

実は今回はけっこうふっかけたというか、悩ませようと狙ったというか、どうなるかなーむふふーと思って設定したテーマでした。
(や、ダウナー或いはサゲサゲなタイミングを突いて出したって意味じゃないですよ!!)
やー、そうきたかー。なるほど。
僕は「アッパー或いはアゲアゲ」と言われたときに、ジャズが出てこないとと思う。もちろんジャズを聞いてアガることはありますけれど、アガるもの→ジャズという発想はぱっとはないです。「アッパー或いはアゲアゲなジャズ」と言われてはじめて選べる気がする。
トオイはジャズ好きなんだね、ほんとに。
そして、曽我部恵一好きなんだね、ほんとに (おおわらい)。

1、6、8 は僕もとてもよく聞きました。
『風の歌〜』はちょうど10年前なんだね。 (訂正: 94年でした。) 俺らのまわりにもいっぱいいるけど、いま30くらいの歳のひとたちが高校生の頃にジャミロクアイやオリラブをきっかけにアシジャズ、ブラックにハマって、そういう音楽をやり出して、ちょうどいま一定の終結というか集大成を迎えた時代にいる、というアレだよね、という話を、偶然昨日山下(淳一)さんとしていました。
峰厚介クインテットもなくなってしまったね。これまた10年前か!

3みたいなものを、ほんとに聞かなくなった。なんか、これ渡されてすごい久しぶりにこういうの聞いたよ。
そして、正直に告白すると、残念なことに僕、このテのは生で聞かないとアガれない体になってしまっているようです。つくづくジャズ聞かなく (聞けなく、かも) なったなあーと思う。それはさみしいことであります。

7は実に素敵ですね。デュオで、メジャーセブンス系でも、「アッパー或いはアゲアゲ」なものって、あるんだね。あるか。でも、ぱっと出てこないよねやっぱ。ガコンボキンを先に連想するよね。
むしろ3みたいなものを好んで聞いていた時期は、7みたいなものは邪道だと思っていた節があっていて、ゲイリー・バートンという人を好意的にとれるようになるのにだいぶ時間がかかりました。今はこっちの方がすっと入ります。なんなんだろう。

というわけで、奇しくも今回のあなたのセレクトは、「しょ、久々にジャズと向き合うCD」と相成りました。予想外。
んでもって、難しいお題を頂戴してしまったなあ...


2008.10.27.
酒井匠




次回 しょ→トオイのお題:「世界におおらかさをもたらす音楽」