vol.17 しょ→トオイ
ギター



<しょの選曲>
1. A Love Supreme / Mahavishnu John McLaughlin & Carlos Santana 『Love, Devotion, Surrender』(1972)
2. つめたくしないで / 吉田美和 『beauty and harmony』(1995)
3. Guitars, Cadilacs / Dwight Yoakam 『Guitars, Cadilacs, Etc., Etc』(1986)
4. Cissy Strut / The Meters  『The Meters』(1969)
5. Mr.Guitar / Chet Atkins & Tommy Emmanuel 『The Day Finger Pickers Took Over The World』(1997)
6. Honky Tonk Woman / The Rolling Stones  (1969)
7. 息子 / 奥田民生  『29』(1995)
8. Blue In Green / Screaming Headless Torsos  『Live!!』(1996)
9. Old Love / Eric Clapton 『Eric Clapton And Friends In Concert / A Benefit For The Crossroad』(1996)
10. Shenandoh / Bill Frisell (w/Ry Cooder) 『Good Dog, Happy Man』(1999)
11. Me And The Devil Blues / Robert Johnson  『The Complete Recordings』


「裏・原体験ミュージック」的というか、思春期(?)ルーツ再訪みたいな様相を呈した並びとなってしまい、そう考えると余計に恥ずかしいチョイスで、あーもう。
でも、考えてみれば、中学生くらいからギターをさわっている人にとって、この大きなテーマで曲を選ぶつーことが、イコール通ってきたものを網羅・整理・白状する形になりやすいというか、にしかほぼなり得ないわけで、仕方ないです。諦めます。
速弾きとかグリーンデイとかが並んでた方がよっぽど恥ずかしくないと思う。

※一部カセットからおこしたりしたので、音質がひどくて聞き苦しい箇所があります。ご容赦ください。

2009.6.11.
酒井匠


<トオイの感想>

どうもこんにちは。

濃い一枚でした。とろっとしている。
楽しくていい曲が揃っている。
ギターっていい楽器だなと思いました。
魔法の楽器。ギターそのものが魔法。かな。

曲の感想というよりは、ギターという楽器のことばかり考えていたんだけど、ギターは暖かい。包む感じがする。
別の言い方をすれば血なまぐさい、とも言えるんだけど、やっぱり人間の生活や歌や、動物や自然と近い所から出てきたからなのかな。
今回とは関係ないけど、tico moonだったっけ、あれを聴いたときもすごく血なまぐささを感じた。あんなにやわらかくて暖かくて包まれるような音楽なのに。
これも今回なくて申し訳ないんだけど、Derek Baileyも、すごく暖かく感じる。
電気で増幅されたギターは、別種の暖かみがして、ぼくはそれもすごく好きだったりします。そのことと、エレクトリック・ベースを弾くことはつながっている気がします。

ギターはあと、抱きかかえているように弾く。基本的に。何かそういう感じがどの曲からもしてきて、って何を言っているのかという感じだけど、このセレクトはそういう、体に近い感じがする。パンチをしたり、手や腕を振るって何かを投げたり。
ぼくが聴いてきた好きなギターの音楽は、ある意味で、もっと単に音が飛んでいる感じというか、拡がっているというのか、現象的というのか……、まあ、ピアノとかエレクトロニカに近い鳴り方が多いかもしれないです。

ジャンルや形態やスタンスがどうということではなくて、ギターを手にして遊ぶことの幸せさ、というものがあって、しかもそこを立脚点として生まれる音楽というものがあるような気がする。ブルースやロックに親しみや温もりをもたらしているのはギターという楽器の存在かもしれないと思った。今回のセレクトでは、そういったギターの魅力を感じることができた、とぼくは感じました。

こういうノリで、ギターの入っている音楽の専門店、ギターの暖かみを感じるレコードをセレクトして置いてある店とかもおもしろいかもしれない。
このコーナーがある意味でそういうことになっているのであれば本望?かもしれません。が。

曲の感想、ということにならなくて何だけど、、David T. Walkerはもう、融けてしまうね。暖かさと魔法。
むしろそれは次回のテーマに近い気持ちなんだけど、次回、どうしたものかな。。

2009.06.23
トオイダイスケ




次回 トオイ→しょのお題:「もはや付き合いたい。」