vol.15 しょ→トオイ
自分がもし、仲間が集まれるお店をつくるとして、そこでかけるBGMとしての一枚



<しょの選曲>
1. It Makes No Difference / Donavon Frankenreiter 『Recycled Recipes』(2007)
2. Buffalo Spingfield Again / Neil Young 『Silver & Gold』(2000)
3. Ernie's Lament (Elk River Blues) / My Hawaii 『Being Nice Counts』(2009)
4. And Then? And Then? / Senti Toy  『How Many Stories Do You Read On My Face?』(2007)
5. Sun Dance Round The Tree / LITTLE CREATURES 『NIGHT PEOPLE』(2005)
6. The Sweetest Punch / Burt Bacharach & Elvis Costello  『Painted from Memory』(1998)
7. The Way You Look Tonight / Kenny Rankin  『A Song for You』(2002)
8. Send It On / D'Angelo  『Voodoo』(2000)
9. Paul's Pal / Sonny Rollins 『Tenor Madness』(1956)
10. Louisiana Saturday Night / Don Williams 『An Evening With Don Williams 』(1994)
11. Boo-Ga-Loo / Les McCann  『Bucket O'Grease』(1966)
12. He's Frank (Slight Return) / The BPA feat. Iggy Pop 『I Think We're Gonna Need A Bigger Boat』(2009)
13. Intro to a Mighty Theme / Joe Zawinul & The Zawinul Syndicate  『Vienna Nights』(2004)
14. Wild Horses / Tim Ries feat. Norah Jones and Bill Frisell  『The Rolling Stones Project』(2005)
15. Let's Get It On / Marvin Gaye  『Let's Get It On』(1973)


失礼して前置きを少々。
実際にそういうことになった場合、まずアルバム単位でかけるはずなので、こういう並びの1時間が発生することはないでしょう。つながりがやや強引なのはそのためです。
集まっている顔ぶれや空気、時間帯にも依ってきます。彼女と別れたアイツが来ればお約束のあの曲を、CD出したてのあの人がいれば当然そのアルバムを、あるいは音楽に無垢な(?)美女にはベタに甘ったるーいのを、同世代ばかりならコムロだってかけるかもしれません。
また、その日の気分や、その時の自分の中での流行りもかなり影響するはずです (それは本セレクトにももちろん反映されていますが)。
と、いう上で、「こんなかんじの店です」というスタンスは伝わるように、なんとか1時間にまとめてみました。
飲みにきてね。

2009.4.21.
酒井匠


<トオイの感想>

どうも。

とてもよかったです。

BGMというコンセプトを提示しておいて、このセレクトを"必死に""聴こう"としている自分がいるのを発見したときは苦笑してしまって、寝ながらとか、極力楽に聴くようにしてみました。店でかかっていたら、聴くというよりは、耳に入ってくる、だもんね。
そうしたら、かなり寝に入るケースが多数で、全曲耳を通すのに何日もかかった(^_^;)。

でも一つ一つの曲もいいし、こういうのがランダムにかかる店は居心地良いだろうな、とぼく個人は思いました。とくに後半はどんどんリラックスしていく。
このセレクトについては、確かにしょくんの指摘どおりいろいろな状況がBGM選びにもあり得て、一口にこの曲たちが、とはいえないだろうけど、こんな感じ、というのを出してもらいたかったというねらいは完璧に当たった気がします。しょくんの好みが、さり気なくはっきり(←相反してそうだけど、本当に「さり気なく」「はっきり」と感じた)出ていて、おお、と思いました。

9、10、11とか絶妙だな。4のSenti Toyは、しょくんに教えてもらってぼくも好きになったけど、あのアルバムから選ぶならぼくもこの曲だったので、やっぱり、という感じだった。
13には技を感じました。。14にあえてつなげたのかな。Joe Zawinulという人は、おそらくとても厳しくて接するのにエネルギーが要る人だったような気がするけど、でもとてつもないあたたかみ、大地や自然に根付いたあたたかみを持った人だったんだろうなとも思った。

BGMには日本語のうたは向かない、という意見を耳にしたことがあるけど、たまたまなのかどうなのか、このセレクトにも日本語のうたものはなかったね。でもインストのものも、ことばがないけどとてもうたものの感じがした、というのはおもしろかったです。

というわけで、とてもよかったです。
そのうち個人的に、トオイダイスケ編お店BGMもやってみようかと思います。


2009.5.11.
トオイダイスケ


<しょのリターン>

ああ、よかった。
気に入っていただけて、そして、思惑を完璧に感じ取っていただけて、何よりです。

最初に言いませんでしたが、このテーマを解釈して個人的に以下のような縛りを課していました。

・お酒にあう
・じゃまにならない (気にしてなくて、たまーにふと「あ、これいいね。だれ?」となるくらいを基本ラインとする) ※
・気持ちがよい/前向きである
・疲れない
・幅が広い (が、一貫性は見える)
・状況を選びにくい/なるべく、いつ誰がいても平気
・日本語は控えめにする

※これが後半崩れてきているのも、また予想通りだったりします。


店、出したいなあ。


2009.5.12.
酒井匠


次回 トオイ→しょのお題:「雨」